お客様各位
このたび、下記の事情により 2023年8月28日をもって、JCAN証明書に代わり新しいパブリック証明書、「1-2-3証明書」の発行・販売をさせていただくこととなりました。
JCAN証明書の発行停止の経緯
電子証明書の安全性や利便性等を向上させるためのガイドラインを定めている C/A Browser Forum により、電子証明書のS/MIME用途に関し「S/MIME Baseline Requirement(以下 S/MIME BR)」が制定されました。同Forumは、認証局事業者(CA)やブラウザベンダ(Microsoft、Google、Mozilla、Apple、Opera)等で構成されている、国際標準を定める団体です。
当初、JCAN証明書がこのS/MIME BRに適合しないため、S/MIME用途の利用だけができなくなる、というご案内を差し上げておりました。その後の調査で、電子署名のスタンダードともいうべきAdobe AcrobatならびにFoxit PDF Editorにおいて電子署名もできなくなることが判明いたしました。
※ 技術的にはEKUの記載がなくなることが原因です
スタンダードツールによる電子署名とS/MIMEという二つの大きな用途に用いることができない以上、JCAN証明書は当社のお客様用途には適合しなくなったと考えられます。このため、JCAN証明書に代わるパブリック証明書を発行・販売することとなりました。
当社の今後の取り組み
当社は、中小企業をはじめ多くの方々が低コストで電子化、ひいては業務効率化を実現できるよう、JCAN証明書を積極的に発行・販売してまいりました。この当社のミッションに何ら変わりはありません。
既存の JCAN証明書ユーザ様の利便性をも考え、JCAN証明に代わる、電子署名とS/MIME利用が可能なパブリック証明書、「1-2-3証明書」の発行・販売を準備しております。1-2-3証明書の信頼性についてはJCAN証明書を上回るものとなり、また、ご利用方法もJCAN証明書と変わりない予定ですので、その点はご安心ください(発行手順は変わる可能性があります)。2023年9月15日現在、証明書の価格等未だ決定できておりませんが、9月末を目途に発行・販売を開始できるよう、鋭意準備しております。
8月28日以降にJCAN証明書を発行してしまったお客様
既に個別にご案内させていただいておりますが、発行した証明書はご利用いただけません。9月30日まではお手元の旧証明書をご利用ください。期限の切れる9月30日までに 1-2-3証明書を発行できるよう、調整中です。
新規にお申込みされるお客様
このような事情ですので、現在、JCAN証明書の新規発行は停止させていただいております。既に申請された方は保留のままになっておりますが、1-2-3証明書の準備ができ次第、発行いたしますので今しばらくお待ちください。
最後に
既存のお客様、新規導入をお考えの皆さまには大変ご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。低コストでの証明書の発行・販売により、電子化推進に寄与するという当社のミッションに変わりはございません。認証局の都合とは言え、直接お客様に接する当社も深く責任を感じております。なにとぞご理解いただけますよう。お願い申し上げます。
インフラウェア株式会社